徹甲弾によるアルミニウム標的板の穿孔と貫通

小口径徹甲弾の通常衝撃を受ける6061-T6アルミニウム板の弾道抵抗について実験、解析および数値シミュレーションを行った。 弾丸は鋼鉄とタングステンカーバイドコア弾の2種類を使用した。 板厚は101.6 mm,76.2 mmおよび25 mmの3種類を検討した. 弾丸は兵器速度で衝突させたので,深い貫通から残留速度による完全な穿孔まで,さまざまな結果が得られた. 弾道学的な結果,プレートと弾丸の変形については,LS-DYNA と ABAQUS の両方のソルバーによる数値シミュレーションで議論し,再現している. 解析モデルと数値モデルを用いて、3枚のプレート上での2つの弾丸の弾道挙動を、現象の物理的特徴を再現するモデルの能力に重点を置いて議論している。 また、試験前と試験後のすべてのプレートについて、プレート表面の残留応力パターンのX線回折測定を行い、実験結果と数値モデルの結果を比較した。 タングステンカーバイドコア弾の挙動に関する具体的な議論では、衝撃現象におけるサボの重要性が強調されている。 この研究は単層板に焦点を当てているが、結果と議論は最適化された多層装甲シールドの設計に役立つ可能性がある。