2015年9月30日(水)
私たちは、最新の1分子リアルタイムシーケンサー、Sequel™ Systemを発表することに興奮しています。 SMRT® シーケンスにおけるこのエキサイティングな進化については、この短いビデオをご覧ください。
Sequel Systemは、PacBio® RS II Systemと比べて、SMRTテクノロジーの利点を維持しながら、高いスループットと拡張性、省フットプリント、シーケンスプロジェクトのコスト削減を実現します。 Sequelシステムの中核となるのは、再設計されたSMRTセルの容量であり、PacBio RS IIの15万本のZMWに対し、発売時には100万本のZMWを搭載しています。 アクティブな個々のポリメラーゼはZMW内に固定化されており、DNAシーケンスをリアルタイムで観察・記録することができます。
PacBio RS IIと比べてSMRT Cellあたりのリード数が約7倍であるため、お客様はシーケンスプロジェクトのコスト削減とスケジュール短縮を実現できるはずで、先行投資額は以前の技術の約半分で済むでしょう。 Sequel Systemは、PacBio RS IIと比較して、サイズ、重量ともに3分の1以下と、より小さなフットプリントを占有しています。
Sequel Systemは、ヒト、植物、動物などの大きなゲノムに対して、高品質な全ゲノムde novoアセンブリを迅速かつコスト効率よく作成するようなプロジェクトに最適です。 ショートリードや合成長距離シーケンス技術ではアクセスできない複雑な領域を含む、さまざまなタイプのゲノム変異の特性評価を行うことができ、同時にエピジェネティックな情報を明らかにすることができます。 また、当社のIsoSeq™プロトコルを用いて、完全長トランスクリプトームや標的トランスクリプトのデータ作成にも使用できます。 Sequelシステムのスループットが向上したことにより、より多くのDNA分子の解析が重要となるメタゲノムや標的遺伝子へのSMRTテクノロジーの応用も促進されるはずです。 「このSequelシステムは、長いリード、高いコンセンサス精度、均一なカバレッジ、統合されたメチル化情報など、PacBio RSで初めて開拓された一連のコア属性であるSMRTシーケンスの既存の利点にアクセスすることができますので、非常に誇りに思っています。 このシステムの低コスト化と設置面積の縮小は、当社の技術の拡張性とSMRTシーケンシングのユニークな特性を活用するための当社の継続的な取り組みを表しています」
「2011年のPacBio RS、2013年のPacBio RS IIの最初の製品化以来毎年行ってきたように、当社は引き続きPacBio RS IIの顧客をサポートし、その性能を拡張するサンプル前処理、シーケンス化学、ソフトウェアの改善を導入するものと考えています。 Sequelシステムについても、毎年同様の大幅な性能向上が期待されます」とHunkapiller博士は付け加えました。 「さらに、Sequelアーキテクチャは、将来のSMRT CellのZMWの数を大幅に変えることでスループットを拡張する能力を提供し、それによって特定のアプリケーションのスループットと運用コストを最適化します」
ASHG年次総会での展示
当社は、2015年10月6日からメリーランド州ボルチモアで行われる米国人類遺伝学会年次学会の当社のブース(#907)でSequel Systemを展示する予定です。
会議に参加するかどうかにかかわらず、10月7日(水)午後1時~2時30分に開催される当社のワークショップ「Addressing Hidden Heritability through Long Read Single Molecule, Real-Time (SMRT) Sequencing」に参加できます。パシフィックバイオサイエンスのマイケル・フンカピラー氏とヨナス・コルラッチ氏がホストとなり、ベイラー大学医学部のリチャード・ギブス、ワシントン大学(セントルイス)のリチャード・ウイルソンによるトークも予定されています。 ボルチモアのカンファレンスに参加される方は、こちらからご登録いただけます。
Sequel Systemの詳細については、pacb.com/sequel.comをご覧ください。