土壌のpH緩衝
砂質土は緩衝能力が低いため酸性化が早いが、粘土質土に比べて少ない石灰の施用でpHを早く回復できる。
土壌の緩衝能力はpH変化に抗する土壌能力を示しています。 土壌中の水素イオンは、土壌溶液中に存在するものと土壌表面に吸着しているものがあり、pHは土壌溶液中の水素イオンの濃度を測定している。 土壌は、表面に水素イオンを吸着できる部位の数に差がある。
粘土や有機物の割合が高い土壌は、水素イオンを保持できる表面部位が多く、pHの低下に抵抗することができる。 しかし、一度酸性になった緩衝性の高い土壌は、pHの上昇に抵抗することができる。 土壌溶液中の水素イオンが石灰によって中和されると、土壌表面から水素イオンが土壌溶液中に放出され、均衡を保ち、pHの上昇に抵抗する。
一般に粘土はロームより緩衝性が高く、ロームは砂より緩衝性が高い(表1)。 WA州第一次産業地域開発省(DPIRD)土壌景観地図単位データベース、2013年)
土質 | pH change |
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砂 | 0.5 – 0.7 |
ローム | 0.3 – 0.5 |
クレイ | 0.2 – 0.3 |
南海岸の自然酸性泥炭砂は高い緩衝能力を持ち、他の小麦畑の土壌よりもpHを上げるために多くの石灰を必要とするだろう
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