Right lateral decubitus approach to the laparoscopic modified Hassab’s operation

はじめに: 腹腔鏡下脾臓摘出術では外側からのアプローチが標準となっている。 しかし、腹腔鏡下でmodified Hassab’s operationを行う場合、患者を仰臥位にしてから右半側位または側臥位で行っている。 私たちは腹腔鏡下副腎摘出術や脾臓摘出術の経験から、腹腔鏡下で患者を右側臥位にして修正ハサブ手術を行った。

材料と手術手技。 当院における門脈圧亢進症患者に対する修正ハサブ手術の適応は、胃静脈瘤と内視鏡や放射線治療が困難な脾機能低下症の両方である。 脾臓摘出と大弯の血管切開を行い、胃、膵臓、胃底部靭帯間の癒着を剥離した。 右側臥位で腹側と背側の両方から小弯を確認することができた。

考察。 腹腔鏡下胃切除術におけるmodified Hassab手術では,多くの術者が仰臥位で小弯切除と胃血管の結紮を行う. しかし、胃周囲の癒着剥離を十分に行った後、右側臥位で解剖学的構造を確認することが可能である。 この方法では背側に重力がかからないため、右側臥位で腹側と背側の両方から小弯を観察することが可能である。 腹腔鏡下で患者を右側臥位にしてmodified Hassabの手術を行うことは、実現可能な方法である。