Mean abnormal result rate
我々のグループは最近、平均異常結果率(MARR)という指標を開発した10が、これは異常検査結果の中の偽陽性と真陽性の予想割合を推定するためにも使用可能である。 MARRの原理は、先に述べたように、ほとんどの臨床検査には95%パーセンタイル幅で定義される基準範囲がある。MARRが高ければ、臨床検査のオーダー選択性が高まり、その結果、異常な検査結果の中で偽陽性が少ないことが示唆される。 2013年、アルタ州カルガリーの家庭医1340人のMARRは8.6%であった10。医師が健康な患者に対してのみ臨床検査をオーダーした場合、異常結果の100%が偽陽性であると予想されることを思い出してほしい(MARR = 5%)。 検査前の疾患確率が高く、MARRが8.6%の患者集団では、異常結果の約58%が偽陽性(予想MARR 5%、実際MARR 8.6%)であり、42%が真陽性と考えられる。 MARRの算出は、異常な検査結果のうち偽陽性の割合を推定する簡便な方法であり、注意点があることは理解している。 MARRは、私たちが利用できるすべての検査項目が含まれるのではなく、疾患特異的なカットオフ値を持たない39の検査項目に基づいて計算されています。 また、1つの診療科、管轄地域、患者集団に対してしか試みていない。 カルガリーでの結果は他の地域を反映していないかもしれない。 カルガリーでは偽陽性の確率が高いかもしれないことを知り、私たちはカナダ中の家庭医に、適切な検査結果を出すことに加えて、すべての異常結果に鑑別診断をつけるよう注意を促した。 検査結果が正しい場合、それは真陽性かもしれないし偽陽性かもしれないので、病気の兆候を示すかもしれないし、そうでないかもしれない。 検査値異常が臨床的根拠に基づいて予期されない場合、あるいは重篤な異常である場合は、検査を適切にやり直すか、さらなる調査を行う必要がある。 しかし、異常な結果が正常範囲からわずかに外れている場合、臨床的背景やその他の証拠を考慮しなければならない。これは、健康な人に見られる5%の異常結果の一部であり、予想される異常結果かもしれないからである。 11 したがって、医師は患者への危害を防ぐために、ある検査結果が真実か偽りかを判断する際に、患者における検査前の陽性確率を考慮しなければならない
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