MgO/H2O化学蓄熱システムの脱水・加水

熱エネルギー貯蔵システムは産業プロセスや再生可能エネルギーシステムの非効率(需要に対する供給)を改善します。 化学反応は、高いエネルギー貯蔵密度、長期エネルギー貯蔵などの理由から、熱エネルギーを貯蔵する有望な方法である。 本研究では,Mg(OH)2の分解(吸熱反応)により熱エネルギーを貯蔵し,水蒸気とMgOの結合(発熱反応)により熱エネルギーを供給するMgO/H2O化学蓄熱システムに関する研究を行った。 熱供給はMgOの物性、特に脱水温度に大きく影響される。 そこで、様々な脱水温度で調製したMgOの平衡水和分率を測定した。 そして、脱水温度とMgOの平衡水和分率の関係を明らかにした。 また、様々な水和温度と圧力におけるMgOの平衡水和率を測定した。 化学蓄熱システムは、脱水温度が350℃より低い場合や500℃より高い場合には、効率が悪いことがわかった。 このシステムの効率は、相対蒸気圧を変えずに水和温度を上げることで向上させることができる。