Objective: ピアッシング後の耳介軟骨ケロイドの発生要因を明らかにすること。
研究デザイン。 観察研究。
研究の場所と期間。 King Edward Medical University (KEMU), Lahoreの形成外科で、2007年3月から2010年7月まで。
方法論。 軟骨部に影響を及ぼす耳介後ケロイドの患者50名を本研究に組み入れた。 他の部位にケロイドがある患者、ケロイドの陽性家族歴、ケロイドの再発は除外した。 ピアッシング時の年齢、ピアッシング部位、ピアッシング時の銃や家庭用縫い針の使用、ピアッシング後の金以外の宝石の使用、宝石の使用によるかゆみや赤み、ピアッシングホールへの宝石の密着度、ピアッシング後の感染に関する情報が収集された。 データの解析には、Fisher exact検定とWilcoxon rank sum検定を用いた。
結果 全例が平均年齢4.52+1.15歳で低小葉ピアスを、平均年齢22.32+3.74歳で軟骨ピアスを開けていた(p<8019> 0.001)。 11名(22%)が小葉にハイピアスも同時に行っていた。 ケロイドを形成したのは軟骨ピアスのみであった. ピアッシング後の感染は,軟骨ピアスでは50例すべてに認められたが,小葉ピアスでは11例中3例のみに認められた(p < 0.001).
結論 耳の軟骨部は思春期以降のピアッシングや感染症による創傷治癒の遷延によりケロイドを形成しやすい。