化合物のlogP値(n-オクタノールと水の分配係数の対数)log(coctanol/cwater)は、化合物の親水性を表す指標として確立されています。 親水性が低く、logP値が高いと、吸収や透過が悪くなる。 化合物の吸収率が高いためには、logP値が5.0を超えてはならないことが分かっています。 市販されている3000以上の医薬品のlogP値計算値の分布が、この事実を裏付けています(図参照)
当社のlogP計算方法は、原子のタイプに基づいて各原子の寄与を加えるインクリメントシステムとして実装されています。 cLogP予測エンジンは、原子自身の様々な特性(原子番号と環占有率)と直接隣接する原子(結合タイプ、芳香族性状態、符号化原子番号)からなる368種類の原子を区別している。 実験的に決定されたlogP値を持つ5000以上の化合物を学習セットとして使用し、原子タイプに関連する369の寄与値を最適化した。 相関プロット(図参照)は、5000化合物以上の独立したテストセットのlogP値がトレーニングセットと異なることを、計算値と実験値で示したものである。