炎症性疾患や自己免疫疾患はHIV患者では珍しくない Save

HIV感染やAIDsは、感染による免疫低下からくるものと思われる多くの合併症と関連しています。 散発的な症例やリウマチや自己免疫症候群の患者の小さなコホートが報告されているが、有病率に関する疫学データは少ない。

研究者は、HIVとともに生きる患者(PLHIV)における炎症性および自己免疫疾患(IAD)の疫学を研究している。 彼らは特に、cART時代(2000年1月から2013年7月まで)のフランスの大規模多施設HIVEコホートを用いて、PLHIVにおける26のIADの有病率を調べた

研究コホートには33 403人のPLHIVが含まれていた。 IADを有する患者1381名が同定された。 最も一般的なIADは以下の通りであった。

  • {乾癬
  • サルコイドーシス
  • 関節リウマチ
  • 強直性脊椎関節炎
  • グレイヴ病
  • 自己免疫性溶血性疾患 anemia
  • Immune thrombocytopenia
  • Chronic inflammatory bowel disease

Systemic Lupus ErithematosusとMultiple Sclerosisは低頻度であった。

ほとんどの患者(59%)がHIV感染後にIADを発症し,平均10.6±6.4年の遅延があった。

乾癬,グレーブ病,免疫性血小板減少症の患者ではC型肝炎の併発が有意に多いことが確認された。 また,免疫性血小板減少症や自己免疫性溶血性貧血の患者ではB型肝炎の頻度が高かった。

HIV感染診断後にIADを発症した患者のうち,572人(70%)が抗レトロウイルス療法を受けており,そのうち419人(73%)がHIVウイルス量が検出不能であった。

我々の研究はPLHIVにおいて一部のIADが稀ではなく,多くはcART下で免疫・ウイルス学的コントロールを受けた患者で生じることを明らかにした。