タイのハーブ植物の抗菌活性と手洗い用ジェル製品の開発|近藤|JOURNAL OF THE MEDICAL ASSOCIATION OF THAILAND

Background: 多剤耐性菌は、世界的に院内感染や重篤な疾患の主要な原因となっている。 過剰使用による抗生物質耐性は治療失敗の要因となっている。 現代医学の代替として、いくつかのハーブ植物が抗菌作用、抗炎症作用、抗酸化作用など様々な有用性を持つことが調べられています。
目的 細菌のマルチレジスタンスを克服するため、抗菌作用が期待できる植物からの製品開発を行った。
材料と方法。 材料と方法:黄色ブドウ球菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、大腸菌、肺炎桿菌、緑膿菌、アシネトバクター・バウマニなどの細菌株は、タマサート大学病院から臨床分離されたものである。 Caesalpinia sappan Linn.の木部とSyzygium aromaticum (Linn.) Merr.の乾燥花蕾から粗製抽出物を採取した。 & Perry (クローブ)から抽出した。 生薬の抽出は浸漬と煎じ薬で行った。 抗菌活性は、ブロス希釈法により行った。 潜在的な抗菌性抽出物は、手洗い用ジェルに配合した。 その後、製品の安定性を試験した。
結果。 その結果、C. sappan Linn.は、クローブ抽出物と比較して、グラム陽性菌とグラム陰性菌の両方に対して優れた抗菌活性を示すことが明らかになりました。 2つのハーブエキスの組み合わせでは、明らかな抗菌作用の相乗効果は得られなかった。 C. sappan Linn.抽出物を単独で含む手洗い用ジェルの最小発育阻止濃度値は1.25から20 mg/mlであった。
結論。 本研究により、C. sappan Linn.は将来的に細菌感染症の代替治療法を開発するための潜在的な生薬植物であることが明らかになった。
キーワード Caesalpinia sappan Linn.、多剤耐性菌、抗菌活性、ハーブ製品、手洗い用ジェル